皆さんこんにちは
食品衛生コンサルタントの大野です。
先週物議を醸しだした保育園のヒスタミン食中毒。
「煮だし時間が規定より長かったことによりヒスタミン食中毒」ということですが私からすると謎なんです。
そもそもヒスタミン自体は青魚の温度管理などの衛生管理を怠ると魚体中で産生されるアレルギー物質です。
水分活性がほとんどゼロですでに加熱、燻製を経ている時点でそこから改めてヒスタミンが産生されることは
ありません。
煮だしたことでヒスタミンまで煮だされることがあるのか?ということです。

乾燥原料での100gと生の原料100gでヒスタミンの濃縮度も違いますからそこはよく理解しないといけませんね。
新型コロナの影響で各家庭で食事を作ることも増え、せっかくだからと手軽に天然のだしが取れるだしパックを利用して料理をする
家庭も増えたと思いますがそもそもすでにだしパックになってる状態でヒスタミン食中毒は防ぐことはできません。加熱での分解もできません。出来てしまった時点でアウト。
スーパーなどで青魚を購入した際はしっかり保冷をして持ち帰って下さい。
対象の保育所が営業停止処分ですがそもそもこのだしパックの製造元の衛生管理状態がどういうものか調査をしないと
多数色々なところへ販売されているでしょうから他でも起きているはずです。
メディアの報道だけ見るとさも長い時間煮だすとヒスタミンが多くなるというとられ方をしかねない報道ですが
メディアの方にはそもそもヒスタミンがどういう経過でできるものかをきちんと調べたうえでインタビューをしていただき報道していただきたいものです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。